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フィリップス ブリーズマスク [その他買い物]

ザ・プロトタイプ。---------------------------

〇目次〇

・購入動機

・開封

・大きさ重さ

・使用感

・まとめ

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・購入動機
通勤に使っている鉄道が他路線の事故に伴い激込みで乗れなくなった際に、仕事場まで歩く羽目に陥った事がありました。
ちょうど「夏かね!」というくらい気温の高かった日であり、かつそんな状況のせいで道を歩く人も多かったので不織布マスクを装着したまま早足で3kmほど歩く事になり、まあキツイ事になりました。

で、その後たまたま標題機種を見つけてしまったので「こういうのがあればいいかもしんない」という事でふらっと購入してしまいました。
因みに価格はアマゾンで9800円でした。高い。

・開封
IMG_1027.jpg

箱はこんな具合で、かなりしっかりしたつくりのものでした。

IMG_1028.jpg

開封すると、マスク本体(マスクカバー)が鎮座しています。本体色はブラックとグレーがありましたが、元々黒いマスクがあまり好きではないので(本当ならホワイトがあれば選びたかったのですがなかったので)グレーを選びました。

IMG_1029.jpg

同梱品はこんな具合。バッテリー内蔵ファンモジュール取付済みのマスクカバー・専用形状のマスクフィルター・説明書・充電用のUSBケーブル、となります。


・大きさ重さ
この製品自体は去年末あたりに発売されたものらしいので、既に巷にはレビュー記事がたくさんありますし、アマゾンのコメント欄にもたくさん記載があります。

通常の不織布マスクが重さも何もないものなので、それと比較すると「しっかり重い」というのが実際です。
これについては「重くてすくずり落ちる」「耳が痛い」という声もあれば「確かに重いが顔全体でも支える形状なので平気」と人によってかなり感じ方に開きがあるようですが、まあ重さとしては通常の不織布マスクとは違う次元でしっかりあると考えておいた方がよいかと思います。

またマスク本体(マスクカバー)は硬めで立体成型な布(ポリエステル?ナイロン?)や軟質樹脂(バンド部分は普通のゴム製で長さの調整が可能)でできたものですので、通常の不織布マスクほど「小さめの顔から大きめの顔まで」対応できる感じではありません。
小顔な方やお子様なんかだと「大きすぎる」となる可能性はありますし「ちょっと顔大きいんだよね」という方だと「小さすぎる」となる可能性はあるかと思います。


・使用感
既に冒頭の一言で表現してしまっていますが、まあ色々と半端な部分が多い製品、というのが使ってみての感想です。
問題となりそうな点は色々とありますが、大別すると「価格からくるもの」「仕様からくるもの」の二点でしょうか。

まず「価格からくるもの」ですが、初期投資が1万円近いという事で単純に高価という点以上に、使い捨てとなる専用マスクフィルター(これがマスクとして機能する本体と言っていいかも)も高い、というのがあります。
一応、使い捨てと言っても「一日で駄目になる」というわけではなく、空気の汚れ具合を示す指標(AQI:大気質指数)によってフィルターの寿命は変わる、とあり説明書に表が記載されています。
ただその指標に従って計算して2週間使える、となっても実際に2週間使うのは厳しいかと思われます。
立体成型のマスクカバーに装着するので、一般的な不織布マスクのように「広い面積が肌に接触」するわけではないのですが、それでも肌に接触する部分はありますし、呼気で湿ったりもします。要するに衛生面を考えると、実際に問題あるかは別にしても「ちょっとあまり長い期間使うのは……」となるかと思います。そうすると、実運用である程度カバーするにせよ、1枚あたり300円近いマスクフィルターの価格はちょっとネックになってきます。

次に「仕様からくる問題」ですが、これは更に多岐にわたります。

まず内蔵されるファンは「マスク内の空気を外へ逃がす」形の空気の流れをつくるものです。その為宣伝文句から多くの人が想像するような「マスク内全体が冷え冷え」という感じにはなりません。
自分が使ってみた感じですと「ファンを動かした方が少し冷える」「ファンを動かした方が息が楽」にはなると感じましたが、恐らく多くの方が購入前に期待されるレベルではないと思います。

また状況(=日没後等で気温がそこまで高くない場合など)によっては「結構冷える」と感じる場合もあるのですが、その場合でも「マスク内が均一に冷える」のではなく「ファンがある側の方が妙に冷える・ファンのない側はちょっとだけ冷える」といった感じに偏りがあったりもします。これはファンが片方にしかない仕様上でてくる問題です。

但し、マスクカバーが立体成型な御蔭で、通常の不織布マスクに較べると「べったり肌(顔)に付着する」わけではないのでその点は少し快適と感じました。

また重さはやはり気になりました。自分の場合はあくまで「暑い環境で徒歩の際に使う」想定でしたのでまあ問題はなかったのですが、例えば「ジョギング時に使う」といった少し激しい運動をする場合、マスクのズレが問題になるケースはありそうです。

更に、バッテリーがどれだけもつかという問題もあります。メーカー公称だと3時間程度まで、という事なので例えば丸一日使うといった使い方はまあできません。また、マスク内の空気を外へ排出するという仕様上、メーカーも「屋内や人と密集する状況ではファンを止めてください」としています。
排気は下向きにされるので、周囲の人を直撃する事はまずないかと思いますが、実際使ってみた感覚としても「屋外ですれ違うくらいならいいけど、ずっと近くに人がいる状況では止めたほうがいい」と感じられました。また屋内も同様です。
結果として「バッテリーのもち」「マスク内の空気を外へ排出」という仕様二点から「利用できるシーンが結構限られる」という事になってしまいます。


それらもあって自分としては「暑くて辛い、炎天下の屋外で歩く際にだけ使うとかでいいや」と考えたのですが、その場合もちょっと問題がありました。

想定したのは「暑い屋外を歩く際(=排気が周囲に問題にならない状況)だけこのマスクを使い、鉄道駅に到着したら、通常の不織布マスクに付け替えて、電車を利用し終わってまた駅から出てからこのマスクにつけかえる」というかたちでした。

マスク付け替えの手間はあるものの、これならこのマスクの機能を活かせるしアリだろう、と考えたわけですが実際にはその運用はしていません。何故かというと、それはこのマスクに「ペタンと薄く折り畳んで持ち運びづらい」仕様上の問題があったからです。

そもそもマスクカバーが立体成型なのもありますが、これは少し強めに折り曲げればまあそれなりに厚みを薄くはできそうでした。問題なのはファンモジュールでした。
それ自体の厚みが、というのではなく、マスクカバーに取り付けた状態で二つ折りにしようとすると「ファン部分とバッテリー部分を繋ぐ軟質樹脂でカバーされたパーツを強引に曲げる」というかたちになってしまうからです。
恐らく数度折り曲げたところで問題は起きないかと思いますが、毎日やった場合、バッテリーとファンの接合部分(樹脂の内部に電源ケーブルが通っているものかと思われます)にダメージが蓄積して断線とかしないかしら……と不安に思ったわけです。

またファンモジュールをマスクカバーから外せば「折り畳み」問題は解決しますが、都度その作業をするのは全く現実的ではありません。

結果として現状は「近所をちょっと歩く必要がある場合(=コンビニ等のお店には入らないで自販機を利用する程度)」や「歩いて数分の実家の往復」の際に使う程度に留まっていたりします。


・まとめ
長々と書いてしまいましたが、現状は冒頭にも書いたように「プロトタイプ」というレベルのものだと感じられました。
加えてコスト面の問題もあるので正直人にはすすめづらいものなのですが、敢えてそれでも「こういった方にはいいんじゃ」と書くとすれば「限られた時間、屋外を徒歩で移動する際の快適性が欲しい方」かつ「細かい仕様上の難やコストを受け要られれる方」になるかと思います。(厳しいですね……)

自分としては、休日限定でちまちまと使っていこうと思います。


 

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