DENON AH-MM400 [オーディオ]
久々にヘッドホンを使った結果。
※以下で「音」について書かれている箇所はあくまで一個人かつ素人の主観の入った感想であり、さらに管理人は加齢で高い音が聞こえにくくなってきています。ですので「こういう考えもある」程度にお読みください。
1万円未満のイヤホンがぽろぽろ手元に増えている中、ふと思い立って唯一手元に残していたharman/kradonのSOHO wirelessを有線接続で聞いたところ「……」となってしまいました。
イヤホンばかりかつ比較的鮮明な音を鳴らすものを使っていたせいもあって「ボンヤリした音だなあ」「ちょっとボケた低音が強過ぎるなあ」などと感じてしまったわけです。
結構気に入っていた筈なのですが、慣れとは恐ろしいもので……
そこでこれからの季節気温も上がってヘッドホン利用はつらくなるというのに新たなヘッドホンを探す事になりました。がそんなに金額を盛れる状況ではないので、おのずと機種は絞り込まれる事になりました。
最初に目についたのが標題機種でしたが、その後某所のセールでだいぶ価格が下がっていたのもありB&WのP7なんかも候補としてあがりました。というか、その二機種で迷う事となりました。
B&Wのヘッドホンについては、過去にP5とP3(何れもS2のつかない第一世代機)を持っていた事がありましたが、どちらも結構な低域メインのタイプでした。
その後発売となったP7は一気に基本性能が上がったようで、それまでよりも高評価を得ている事は知っていました。また較べると広いとされるP7の音場は魅力的でしたが、質(レベル)は全く違うにしても「低音強いなあ」が新たにヘッドホンを購入しようというきっかけだったのもあり、MM400を選ぶ事とにしました。
同梱されているのは、ケーブルが2本(iOS端末用のリモコンありとなし)、標準ジャックへの変換プラグ、内部にしきりがある持ち運び用のポーチ、といったところでまあ普通です。
ハウジングが木製で、その他金属パーツも多用しており質感は高いという話でしたが、確かに手に持つと金属のひんやり感などもあり悪く無いと感じました。
但し想定される用途がポータブルとの事だからかと思いますが、ケーブルは割と細目で布巻等でもないのでちょっとヘッドホン本体と(見た目の部分の話だけですが)釣り合ってないかもしれません。
ポータブル用途の機種ですがハウジングはそれなりに大きく、耳をすっぽり覆うタイプとなっています。
但し据置用途想定の大型ヘッドホンほど大きなサイズではないので、特に大きくも小さくもない自分の耳でぎりぎりというかぴったり収まる、といった感じです。
その為、ちょっと耳が大き目の方の場合は完全に収まらない可能性もありそうですので、試着はされた方がよいでしょう。
バンド部分の長さについてポータブル向けのものだとたまにある「いっぱいに伸ばしてギリギリ」といった事はなく余力がありました。
遮音性については密閉型にしては高く無い方で、音漏れも音量を上げるとそれなりにあるように思います。
iOS端末用のリモコンありケーブルが付属していますが、自分の用途はほぼ室内用なので付属のリモコンなしのケーブルにつけかえ、基本DAPはOpus#1で、音源はCDからリッピングしたFLACメインにあれこれ聞いてみました。
なお普段と違い感想を書く余力のない状態が続いた為、到着直後の音に加え120時間超の慣らしが済んだ後の音についても書きました。
(到着直後)
・音の広がりはそれなりで、特段に広いわけではないが密閉型かつハウジングの大きさも考えるとまずまず
・低域は十分に出ているが、ボンボン出すタイプではない
・高域はしっかり煌びやかに鳴るが、音源が悪く無い限り耳障りにはならないレベルに抑えられている
・「クール」か「ウォーム」どちらかというと「ウォーム」だが、各帯域のバランス同様、極端に突出した部分がない為、総じてどんなジャンルでも聞きやすい
(120時間超後)
・一番特徴としてハッキリ目立っていた高域が少しおとなしめとなり聞きやすくなった
・低域がボンボン出て他の帯域に被さったり強く主張するタイプでないのは同じだが、少し量感が増した
・総じて到着直後より落ち着いて「手堅い」音のバランスになったが、到着直後のより高域の主張のある鳴り方も良かったかもしれない
といったところです。
ポータブル用途想定にしては低域は盛る感じてはないところ、そんな低域に対してしっかり主張してくる高域がすこし大人しくなったところから到着直後の際よりさらに「割と何聞いても心地よい」音になったように思います。
ヘッドホンを1本で済まそうとしている上にジャンル問わずバラバラに聞く事が多い自分にとっては有難い音ですが、人によってはもっと特定のジャンルに特化した方が良いと感じられるかもしれません。
よく言われる物言いを敢えて使うなら「何を聞いても80点(だいたい良い感じに聞けるが、特化したものには負ける)」という事になるでしょうか。
何しろ自分の今の環境が環境ですので、比較するとほとんどの面で「良い」と感じられるのは当たり前なのですが、音の分離も比較的良いように感じられましたし、実売価格(現状2.5万円前後)なども考えるとかなり満足のいくものとなりました。
余談に近いですが、サードパーティー製のバランス接続用のケーブルも購入しました。ただこの製品はハウジング側のイヤホンジャック部分が奥まった位置にある上に、挿し込み口が楕円形の特殊な形状をしている為、付属(メーカー純正)のケーブル以外だとうまく刺さらず音がまともに出ない可能性が高いです。
自分の場合もハッキリしない情報をもとに「使える」とされているケーブルを買って使えなかったり、そこをどうにかする為に3.5mm4極の延長(?)プラグをかましたりしてかなり無理をして音がでるようになりました。
ですので、ちゃんとささるプラグを選んで、スキルのある方は自作、そうでない場合はオーダーメイドを受けてくれるところで作ってもらった方が良いかと思います。
とはいえ一応、今回購入したケーブルに延長プラグを使い、かつ以前別の2.5mm4極オンリーのイヤホンを購入した際にアンバランス接続用に入手した変換ケーブルを併用してアンバランス/バランス接続時の比較をしました。結果としてバランス接続時は
・アンバランス接続に較べ左右方向の音の広がりや良くなり分離も良くなる
・低域の量感が減る
といった結果になりましたが、低域の量感が減るあたりなどについては、自分が使用しているOpus#1のアンバランス/バランス接続の音の違いがそのまま出たかたちでしょう。ですので、使用する環境(DAP)によっては、もっと一般的なアンバランス/バランス接続の違いになるかと思います。
MM400とOpus#1との組み合わせではイヤホン利用時と同じく「曲によって使い分け」できるような差異がありましたが、バランス接続時の音に大きな不満がない事と、変換(延長)プラグをかましている為、ケーブルの付け根が肩のあたりに接触しがちで少々利用時に気を遣う事……なんかもあるのでどちらをメインに使うかは今のところなんとも言い難いところです。
外使い用のヘッドホンにしては低域の「盛り」がないので、自分のように主に室内使いであっても使えるヘッドホンかとは思いますが、喧騒な屋外での利用となると逆にいまいちになる可能性はあります。
アラウンドイヤータイプという事で使用時の耳へ負荷が低く快適なのですが、他方折り畳み機構のあるポータブル機にしてはハウジングは大き目(もっと大きいものもありますがまあそれは例外として)ですので、持ち運び・外使いがメインという場合はそちらにより特化したオンイヤータイプを選んだ方が良い場合もあるかとは思います、
とはいえ、現状発売より時間が経ち、音質や外装の不満を感じる部分はありませんし、実売が2.5万円程度となった事も考えるとかなりお買い得感もあるように思います。
ですので、2万円台で持ち運びも考慮したヘッドホンとしてはなかなか良いものかと思います。
さらに気温が上がり暑くなって利用が厳しくなるまでは、音楽を聞く際のメイン機となりそうです。
※以下で「音」について書かれている箇所はあくまで一個人かつ素人の主観の入った感想であり、さらに管理人は加齢で高い音が聞こえにくくなってきています。ですので「こういう考えもある」程度にお読みください。
1万円未満のイヤホンがぽろぽろ手元に増えている中、ふと思い立って唯一手元に残していたharman/kradonのSOHO wirelessを有線接続で聞いたところ「……」となってしまいました。
イヤホンばかりかつ比較的鮮明な音を鳴らすものを使っていたせいもあって「ボンヤリした音だなあ」「ちょっとボケた低音が強過ぎるなあ」などと感じてしまったわけです。
結構気に入っていた筈なのですが、慣れとは恐ろしいもので……
そこでこれからの季節気温も上がってヘッドホン利用はつらくなるというのに新たなヘッドホンを探す事になりました。がそんなに金額を盛れる状況ではないので、おのずと機種は絞り込まれる事になりました。
最初に目についたのが標題機種でしたが、その後某所のセールでだいぶ価格が下がっていたのもありB&WのP7なんかも候補としてあがりました。というか、その二機種で迷う事となりました。
B&Wのヘッドホンについては、過去にP5とP3(何れもS2のつかない第一世代機)を持っていた事がありましたが、どちらも結構な低域メインのタイプでした。
その後発売となったP7は一気に基本性能が上がったようで、それまでよりも高評価を得ている事は知っていました。また較べると広いとされるP7の音場は魅力的でしたが、質(レベル)は全く違うにしても「低音強いなあ」が新たにヘッドホンを購入しようというきっかけだったのもあり、MM400を選ぶ事とにしました。
同梱されているのは、ケーブルが2本(iOS端末用のリモコンありとなし)、標準ジャックへの変換プラグ、内部にしきりがある持ち運び用のポーチ、といったところでまあ普通です。
ハウジングが木製で、その他金属パーツも多用しており質感は高いという話でしたが、確かに手に持つと金属のひんやり感などもあり悪く無いと感じました。
但し想定される用途がポータブルとの事だからかと思いますが、ケーブルは割と細目で布巻等でもないのでちょっとヘッドホン本体と(見た目の部分の話だけですが)釣り合ってないかもしれません。
ポータブル用途の機種ですがハウジングはそれなりに大きく、耳をすっぽり覆うタイプとなっています。
但し据置用途想定の大型ヘッドホンほど大きなサイズではないので、特に大きくも小さくもない自分の耳でぎりぎりというかぴったり収まる、といった感じです。
その為、ちょっと耳が大き目の方の場合は完全に収まらない可能性もありそうですので、試着はされた方がよいでしょう。
バンド部分の長さについてポータブル向けのものだとたまにある「いっぱいに伸ばしてギリギリ」といった事はなく余力がありました。
遮音性については密閉型にしては高く無い方で、音漏れも音量を上げるとそれなりにあるように思います。
iOS端末用のリモコンありケーブルが付属していますが、自分の用途はほぼ室内用なので付属のリモコンなしのケーブルにつけかえ、基本DAPはOpus#1で、音源はCDからリッピングしたFLACメインにあれこれ聞いてみました。
なお普段と違い感想を書く余力のない状態が続いた為、到着直後の音に加え120時間超の慣らしが済んだ後の音についても書きました。
(到着直後)
・音の広がりはそれなりで、特段に広いわけではないが密閉型かつハウジングの大きさも考えるとまずまず
・低域は十分に出ているが、ボンボン出すタイプではない
・高域はしっかり煌びやかに鳴るが、音源が悪く無い限り耳障りにはならないレベルに抑えられている
・「クール」か「ウォーム」どちらかというと「ウォーム」だが、各帯域のバランス同様、極端に突出した部分がない為、総じてどんなジャンルでも聞きやすい
(120時間超後)
・一番特徴としてハッキリ目立っていた高域が少しおとなしめとなり聞きやすくなった
・低域がボンボン出て他の帯域に被さったり強く主張するタイプでないのは同じだが、少し量感が増した
・総じて到着直後より落ち着いて「手堅い」音のバランスになったが、到着直後のより高域の主張のある鳴り方も良かったかもしれない
といったところです。
ポータブル用途想定にしては低域は盛る感じてはないところ、そんな低域に対してしっかり主張してくる高域がすこし大人しくなったところから到着直後の際よりさらに「割と何聞いても心地よい」音になったように思います。
ヘッドホンを1本で済まそうとしている上にジャンル問わずバラバラに聞く事が多い自分にとっては有難い音ですが、人によってはもっと特定のジャンルに特化した方が良いと感じられるかもしれません。
よく言われる物言いを敢えて使うなら「何を聞いても80点(だいたい良い感じに聞けるが、特化したものには負ける)」という事になるでしょうか。
何しろ自分の今の環境が環境ですので、比較するとほとんどの面で「良い」と感じられるのは当たり前なのですが、音の分離も比較的良いように感じられましたし、実売価格(現状2.5万円前後)なども考えるとかなり満足のいくものとなりました。
余談に近いですが、サードパーティー製のバランス接続用のケーブルも購入しました。ただこの製品はハウジング側のイヤホンジャック部分が奥まった位置にある上に、挿し込み口が楕円形の特殊な形状をしている為、付属(メーカー純正)のケーブル以外だとうまく刺さらず音がまともに出ない可能性が高いです。
自分の場合もハッキリしない情報をもとに「使える」とされているケーブルを買って使えなかったり、そこをどうにかする為に3.5mm4極の延長(?)プラグをかましたりしてかなり無理をして音がでるようになりました。
ですので、ちゃんとささるプラグを選んで、スキルのある方は自作、そうでない場合はオーダーメイドを受けてくれるところで作ってもらった方が良いかと思います。
とはいえ一応、今回購入したケーブルに延長プラグを使い、かつ以前別の2.5mm4極オンリーのイヤホンを購入した際にアンバランス接続用に入手した変換ケーブルを併用してアンバランス/バランス接続時の比較をしました。結果としてバランス接続時は
・アンバランス接続に較べ左右方向の音の広がりや良くなり分離も良くなる
・低域の量感が減る
といった結果になりましたが、低域の量感が減るあたりなどについては、自分が使用しているOpus#1のアンバランス/バランス接続の音の違いがそのまま出たかたちでしょう。ですので、使用する環境(DAP)によっては、もっと一般的なアンバランス/バランス接続の違いになるかと思います。
MM400とOpus#1との組み合わせではイヤホン利用時と同じく「曲によって使い分け」できるような差異がありましたが、バランス接続時の音に大きな不満がない事と、変換(延長)プラグをかましている為、ケーブルの付け根が肩のあたりに接触しがちで少々利用時に気を遣う事……なんかもあるのでどちらをメインに使うかは今のところなんとも言い難いところです。
外使い用のヘッドホンにしては低域の「盛り」がないので、自分のように主に室内使いであっても使えるヘッドホンかとは思いますが、喧騒な屋外での利用となると逆にいまいちになる可能性はあります。
アラウンドイヤータイプという事で使用時の耳へ負荷が低く快適なのですが、他方折り畳み機構のあるポータブル機にしてはハウジングは大き目(もっと大きいものもありますがまあそれは例外として)ですので、持ち運び・外使いがメインという場合はそちらにより特化したオンイヤータイプを選んだ方が良い場合もあるかとは思います、
とはいえ、現状発売より時間が経ち、音質や外装の不満を感じる部分はありませんし、実売が2.5万円程度となった事も考えるとかなりお買い得感もあるように思います。
ですので、2万円台で持ち運びも考慮したヘッドホンとしてはなかなか良いものかと思います。
さらに気温が上がり暑くなって利用が厳しくなるまでは、音楽を聞く際のメイン機となりそうです。
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