GPS電波時計らしき謎の中華製腕時計を購入

俗に言う失敗。

拙宅には普通の電波時計は腕時計・置時計それぞれ1つずつあるのですが、窓際に置けば普通に受信・時刻調整できていたそれがいつの頃からか受信できなくなりました。

恐らくは近隣に建ったマンションと、それに付随してできた地上に張り出すタイプの機械式駐車場（とてもでかい）が原因かと思われますが、ともあれ仕方ないので二つの時計をベランダに出して強制受信してみました。
が……受信不可。腕時計の方に電波強度が分かるメーターがついていましたので、ベランダ内でも一部しかないメーターがフルになる場所を探し当てて再度強制受信。結果、腕時計・置時計共になんとか受信できました。

しかしまあ毎回こんな事をやるのは手間です。そこで目についたのが、以前とりあげたGPS電波時計の機能を持った喋る時計でした。
こちらは室内でもずっと問題なく電波を受信し時刻補正がなされているので「腕時計で同じ機能のものないの」と思い探して見る事にしました。

結果……


高い。


あるのはあったのですが国内大手メーカー製のものは安くて十数万、高いと二十万円程度しており、とてもじゃないが自分に買える（及び買う気になれる）ものではありませんでした。
二十万円出せるなら機械式の良い時計買うかな……

で「ないのかね」と探したところ、アメリカのメーカーといいつつそう断定できる情報が見当たらなかった謎メーカーのそれがあったわけです。
定価が7.8万円なのに売値がどこで見ても9800円と怪しさ全開でしたが、ネタ含みで試しに買ってみました。

箱。メーカー表記とう一切ありませんが箱としては腕時計一般によくあるようなものでした。

開封。初手からこの状態でした。

注意書きの紙2枚に、コピーっぽい日本語説明書のみ同梱されていました。
問い合わせ先の電話番号がモロIP電話でした……

　

やたら重かったので重さを量ってみました。ステンレスケースで金属バンドのしっかりした機械式時計ならもっと重いものも存在しますが、9800円の時計としては異常に重いです。
ちょうど似たような価格帯の手元の自動巻時計と較べてずっと重いですし、バンドのつくり（重さ）自体は似たような感じなので時計本体がかなり重いようです。


さて。結論から言うと、冒頭にも書きましたが失敗でした。もちろんこれは自分の問題ですし覚悟はしていました。

まず何かというと、室内での受信は不可でした。この時点で買った意味が……ですが高価な国内メーカー製それでもこれは同様らしいので、時計のサイズに起因してアンテナが弱いからとかそういった事でしょう。

一応ベランダに出したところ手元のGPS電波ではない電波時計と違い、「このあたりの位置に置かないと受信絶対ムリ」とかではありませんでした。
それならまあいいかとも思えますが、一度は受信できた位置でも二度目は駄目だったりするので微妙なところです。

あとはGPS電波時計・通常の電波時計だとありがちですが、時刻補正は電波受信によってしかできず手動は不可です。リューズを引き出すと分針時針を動かせますが、それは秒針位置が大きくズレた時の補正用という事のようです。
それをちゃんと説明書読まずにやってしまい、自国の補正でエライ目に遭ってしまいました。

また強制受信についてはタイムゾーンについても受信するか否か選べるのですが、タイムゾーン受信に失敗するとタイムゾーンが強制定期にグリニッジ標準時になるようで、9時間ズレます。実は当初コレにも気付かず「何で時刻合わんのだ……」と四苦八苦していました。

タイムゾーンだけ受信できなかった場合は、タイムゾーンだけは手動設定ができるのでそれでTYO（東京）を選べば秒針分針時針がグルグル回りながら正しい時刻になります。但し「逆回り」ができない仕様ぽいので恐ろしく時間がかかります。

防水性能アリとありますが、リューズ以外にある3つのボタンがどれも押下感が怪しいのであまり信用しない方が……という印象は受けました。


といったところで。

恐らくGPS電波を受信して補正はしている「っぽい」ので安価にGPS電波で時刻補正をする腕時計が欲しい方には「それ以外はどうでもいい」というのならアリかもしれませんが、まあオススメはしにくいです。

実は「時刻の補正用に、秒単位まで分かるいつも正しい時刻の時計が欲しい」という事で購入しましたが、よくよく考えるとスマホの時計でいい事に後で気付きました。（バカですね）
スマホではなく時計でそういったものが欲しい、という方には置時計でも1万円少々出せば国内大手メーカー製のGPS電波時計はあるようですので、そちらをオススメします。ただそちらであっても環境によっては受信できるとは限りませんから、まあスマホで我慢するのが無難ですかね……


オチはありませんが以上です。（アフィリンクは無し）