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イヤホン店頭試聴 [オーディオ]

実に数年ぶり。


※以下で「音」について書かれている箇所はあくまで一個人かつ素人の主観の入った感想であり、さらに管理人は加齢で高い音が聞こえにくくなってきています。ですので「こういう考えもある」程度にお読みください。

長年所持していた車(ローバーミニ)を手放し、いくばくかの売却益を手にしました。
アレコレ買おうかと思ったものの、車に対する思い入れが自分が思っていた以上に強かった為に「アレを売ったお金で買うほどのものでは……」となり結果何も買う事なく一週間以上経ちました。

ですがその上で気になっていたものはあって、一つはミニの足回りのパーツを開発された方が関係した小径自転車(モールトン)、もう一つが以前持っていたAK T8iE関係のイヤホン(AK T8ie mkII・XELENTO)でした。

前者は売却益が全て消えるレベルの金額であり、かつ「果たして自転車にどの程度乗るか……」という事で非常に気になりつつも保留としていました。
後者は某所の新年セールで後継機種であるAK T8iE mkIIとベイヤーダイナミック版とでもいうべきXELENTOがえらく安く(といっても高いですが)なっていたので非常に心揺れていました。

しかし心揺れて(要するに迷って)いるうちに、セールというに相応しい販売額だったのもありどちらも売り切れてしまいました。(XELENTOは一度在庫が復活しましたが売り切れました)

「やめとくか……」とはなったのですがやはり気になり、結果「あの車のお金で買うのだから、ちゃんと試聴してでも欲しかったらもう一度考えよう」というわけで久方ぶりに店頭で試聴しに行こう、という事になりました。

「『試聴に行こう』と考えた上でリアル店舗へ赴くのは多分何年かぶりだなあ」と思ったので調べたら前回はなんと2014年3月2日でした。3年間試聴ゼロであれこれ買いまくっていた事になります……

さておき。

主目的は前述二機種の比較でしたが、折角なのでずっと気になっていた上に一度も音を聞いた事がなかったCampfire Audioのソレも、10万円前後までのものを数機種聞いてみようという事になりました。



以下、某専門店店頭で試聴しての感想ですが、予めお断りしておかなくてはいけない問題があります。

1)店頭の問題:専門店なのに何故か割と大き目な音量で店内に流れる音楽の問題
2)自分の耳の問題:試聴機のイヤーピースが自分の耳に合わない問題、及び機種によっては形状そのものも合わない問題

特に今回試聴したものは何れもカナル型ですので、イヤーピースが合わないとどうしようもない音になるのが現実です。ですので今回の感想は普段以上に「なんとなく」程度のものであり個人的なメモ程度のものと思っていただいた方がよいかと思います。

なお試聴にはopus#1を使いました。


では以下ずらっと。


・beyerdynamic XELENTO REMOTE
今回一番のお目当てだったイヤホンですが、一聴して感じたのは「低域が強い」というところでした。
最初に試聴に使ったのは毎度のオオフジツボでしたが、アコースティックな楽器3本編成のグループですのでそんなに強く低域ははいっていない曲なのですが、比較的喧騒な店内でもしっかりと低音が感じられましたので、静かな室内だと「ちょっと低音多いなあ」と感じられるかもしれません。

音場は広めで、聞きやすい耳あたりの優しい音というのはかつて所持していたAK T8iEと同じ感じでした。店頭での価格はネット通販のそれより1万円ほど安かったのですが、それでも11万円オーバーでしたので「ウーム」となってしまいました。


・iriver AK T8iE mkII
次に聞きたかったのがこちらでXELENTOとの違いを確かめたかったのですが、残念ながら試聴機のイヤーピースがXELENTOのそれより小さいもので、明らかに低域が弱く聞こえてしまう状態でしたので、正確な比較はできませんでした。
また何故か試聴機はバランス接続用の2.5mm4極ケーブルが接続されていましたので、この点でも正確な比較ができない状況でした。
とはいえ一応聞いてみたのですが、バランス接続であるぶん音の広がりはXELENTOより良く感じられました。

きっちり比較ができなかったのはちょっと残念でしたが、聞きやすい耳あたりの優しい音、というのは同様でした。



・Campfire Audio
基本的にどの製品も前述2機種ほど自分の耳にぴったりこなかったので、正当な評価はできていないかと思います。
特にそのうち1機種はイヤーピースも全く合わず「これは評価しちゃいかんな」という状況でした。


LYRA II
ダイナミック1基の製品ですが、ダイナミックらしい音だと思いました。
前述2機種との違いは「よりハッキリ鮮明」「全体的に音が近い。特にvo.の帯域は近い」といった印象を受けました。
総じてソツなくなんでも聞けそうな印象であり、また後述のBA搭載機よりも自分の好みには合いました。

ただ価格的に前述二機種と似たようなものであるところと、鮮明な分音に刺激があるので、耳あたりの優しい前記二機種の方が現在の自分の好みには合っているかなあという感じでした。


ORION CK
BAシングル機ですが、LYRA IIと較べると一聴して「嗚呼BAの音だ」という感じでした。
全体的なバランスは聞きやすいように感じられましたが、どうも最近ダイナミック型ばかり聞いているせいか、今の自分には低域の量感や下支えが物足りなく感じられてしまいました。

またこれは他のBA搭載イヤホンでも同様に「アレ?」と感じたところなのですが、自分がBAのイヤホンに持っている印象より「ざっくりとした粗さ」が感じられるような印象を受けました。
ちょっと言葉で表現するのが難しいのですが、描写が荒いというわけではなく、音の滑らかさや緻密さがちょっと自分がこれまで聞いてきたBAドライバ搭載のものと違う?というような印象です。


POLARIS
BA1基+ダイナミックのハイブリッドですが、残念な事に「明らかにイヤーピースが合ってない状態のカナル型イヤホンの音」だったので評価ができませんでした。
自分にはイヤーピースが小さすぎた事に加え、その状態でワイヤーの入ったケーブルによるSHUREがけですので、全く耳にしっかり固定できなかった、というのも不味かったようです。
残念。


JUPITER CK
BA4基の製品ですが、イヤーピースはそこまで合わないという感じではなかったものの、4発のドライバがはいっている為か他機種よりハウジングのサイズが大きく、ちょっと装着に手間取りました。
ORIONと較べると表現に余裕がある印象を受けましたが、前述同様の「ざっくりとした粗さ」はやはり感じられました。

今回試聴したイヤホンの中で唯一、能率が良いドライバが積まれている為か曲開始時の無音部分などで「サー」というノイズが感じられました。


DORADO
BA2基+ダイナミックのハイブリッドですが、POLARISがイヤーピースのせいであんまりな状態でしたので試しに装着したところ、それなりに合ったので聞いてみました。
「嗚呼なるほど」という感じでBAとダイナミックのいいとこどりだとは思えましたが、自分が選ぶとすればより価格の安いJUPITER CKかLYRA IIかなあ、と思いました。


・AKG K3003
「そういや未だに聞いた事なかったじゃないか!」という事でついでに聞いてみました。
結構前に発売された製品ですが、BAとダイナミックのいいとこどりをしつつ、高域はAKGらしい音に仕上がっていて「嗚呼なかなかいいかも」と思いました。
ただ、現状の価格が高過ぎる(今回聞いた中では1番高価!)である事やリケーブル不可というあたりも考えると、今の自分ならこれではなくXELENTOかなあ、と思いました。


といったところで、いつも以上に参考にならない自分メモといった方がいいものになってしまいましたが、一度も聞いた事のなかったメーカーの製品や未だに聞いてなかったK3003の音も聞けました。

その中でも以前初代AK T8iEと組み合わせた時にALO audioのケーブルが非常に良かったので、その流れで聞いてみたかったCampfire Audioの製品を(まともに聞けなかった機種もありましたが)聞けたのは良かったです。また自分が勝手に想像していたより「ちょっと癖がある」音だというのが分かったのも収穫でした。(毎度の「試聴せず購入」をしなくて良かった……)

そこで今回の試聴を踏まえた結果としては「XELENTOかAK T8iE mkIIが欲しい」となったように思います。
あとは実売価格との兼ね合いで、いつどちらを入手すべきか……というところでしょうか。いつになるかはわかりませんが。


 

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