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AKG K92 [オーディオ]

ふらっとヘッドホン。

※以下で「音」について書かれている箇所はあくまで一個人かつ素人の主観の入った感想であり、さらに管理人は加齢で高い音が聞こえにくくなってきています。ですので「こういう考えもある」程度にお読みください。

コアな音楽好きの方ならば何があっても日々音楽を聞く事はまず欠かさないらしいですが、自分の場合そこまでの音楽好きではないので仕事やら雑事やらで手一杯になると結構何も聞かなくなったりします。

仕事のgdgdから胃にポリープができたものの、受診の必要がある胃カメラの予約すらできていない状況なので、ぽつぽつあれこれ買ってる割には音楽を聞けていませんでした。

しかしようやく週末で休み、という事でだらっと音楽を聞き始めた際に何故かイヤホンが妙に耳穴に対して辛い感触を受けたので、手元のヘッドホンに変えてみました。

イヤホンより楽にはなったものの、今手元にあるヘッドホンは小型のオンイヤータイプだけなので……ええ、耳をすっぽり覆ってくれる「耳にもっと楽な」アラウンドイヤータイプが欲しくなったわけです単純に。

殊更に音質に拘る必要も今はないか……と思ったので1万円くらいまでものを探していて目についたのが標題機種で、ちょっと調べた後に購入しました。

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お値段的に1万円程度のものなので、梱包は簡素。とはいえ十分。個人的には気にはならないものの気付いたのは、ケーブルに初手からビッシリとホコリがついていたところ。折角なので(?)写真を。
海外メーカー製品はもっと高価なものでもこういった「実用上支障のない汚れ」とか結構ありますね。気にする方はご参考まで。

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iPhoneSEと並べたサイズ感はご覧のような具合です。
ケーブルは直付けで交換不可の3m。そんなに太さもなくしなやかなほうなので梱包時の巻き癖さえとれてしまえばそれなりに扱いやすそうです。但し長さが長さなので、室内専用という位置づけなんでしょう。
プラグは3.5mmにねじ込み式の標準サイズへの変換プラグつき。

ぱっと見の外観はK702あたりの上位機種に近くヘッドバンド部分の調整機構もフリーアジャストだったりしますが、ハウジングのサイズが小さくイヤーパッドも薄めです。またイヤーパッド部分の素材は合皮のようです。

重さはサイズに比して軽く、耳の「厚み」が特にある方でなければすっぽり覆われるかたちになるので非常に楽です。
試聴のつもりが延々と1時間以上あれこれ聞いてしまった初回の使用時には耳が痛くなったりする事もありませんでした。


では到着直後の音について。
インピーダンスを32Ωと抑えているのでDAPなんかでも音量がとりやすい、との内容がメーカー公式にもあったので、ひとまずはLG V10、Cayin N3で試聴しその後PCに繋いでいるHPアンプ内蔵USB-DAC(HUD-mini)に繋いでみました。
音源はCDからリッピングしたFLACとハイレゾ音源、あとビットレートのあまり高くないmp3やAACなども少々。


まずざっくりまとめると「開放型上位機種のノリを継承しつつ、お値段なりの音質に落ち着いている音」という感じでしょう。

最初に音を聞いた時に「えらくスカスカだなあ」「AKGはこんな感じだったっけ」などと感じてしまったのですが、それは元々低域が控えめなLG V10に繋いだのに加えて最近自分が使っているイヤホン・ヘッドホンはそれなりにしっかり低域の鳴るものや盛るものばかりだからでしょう。

自分の場合はしばらく使っているうちに慣れてきて「(低域が)全く鳴ってないわけではない」と感じられるようになってきたものの「低音大好き」な方には全く向かない音なのは開放型の上位機種同様と感じられました。

同社製のQ701あたりを使っていた時に「弦楽器、特にピアノやヴァイオリンに合う」という印象があったのでそういった曲を聞いてみたところ、合うのはやはり同様でした。

但し密閉型開放型の違いのせいかもしれませんが、上位機種ほど「スッキリと音が抜ける」感じではなくまた細かな描写も随分甘く感じられました。しかし現状の実売価格でも3倍以上している製品と較べるのは流石に酷というもので、お値段なりかと思います。

音の広がりやヌケも上位機種には及びませんが、前後よりも左右方向への広がりがそれなりにあるように感じられ、個人的にはまずまず好印象でした。

しばらくあれこれ聞いてみて「よく合う」と感じられたのは前述のようにピアノやヴァイオリンといった弦楽器メインの曲に加え、ロックポップス系統であっても音の広がりや定位にある程度拘って録音されているものでした。思えばこのあたりも上位機種同様だったかもしれません。


といったところで、室内で気軽に使える「AKGらしい音(=低域控えめな代わりに中高域の描写が良く、弦楽器の音に合う)」のヘッドホンが欲しい方にはなかなか良いかと思います。
AKGのヘッドホンでも外使いをメインに考えられている機種は結構低音を盛りますが、そちらではなくハウジンが大きい開放型の機種の方です。なので低音がガツンとなるような音が欲しい方には全く合いません。

では上位機種を既に持っている方にはどうかというと……ネット上では密閉型という事と価格の安さから気軽に使い分けるものとしてアリという評価もありましたが、個人的には「基本が上位機種と似た音」と感じられたので、まあ要らないかなあ……と思います。

個人的な目的を満たせたので、暑くなって(汗で)辛くなる季節になるまではゆったり音楽を聞くのに使っていきたいと思います。



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