SSブログ

iriver AK70(到着直後所感・音質比較) [オーディオ]

引き続き。


※以下で「音」について書かれている箇所はあくまで一個人かつ素人の主観の入った感想であり、さらに管理人は加齢で高い音が聞こえにくくなってきています。ですので「こういう考えもある」程度にお読みください。

先のエントリで音質以外の事をまとめたのは、せっかくなでのAK100IIとの音質比較を普段よりちょっと細かく書こう(=長くなりそう)と思ったから。

では早速。
比較対象はAK100IIで、イヤホンは最近購入した初代AK T8iEをバランス接続で。ケーブルはALOのSXC24に交換しイヤーピースも標準のものからJVCケンウッドのスパイラルドット(サイズML)に交換している。
また一応最後に、AK70・AK100IIそれぞれでアンバランス接続とバランス接続の比較をした。その際は前述のセットに対してケーブルと同じくALOの2.5mm4極→3.5mm3極変換プラグを利用した。

DSCF0051.JPG

普段(最近だと)「あれこれ聞いてみた」でまとめてしまっているが、今回は普段そういった「あれこれ」で聞いている曲を具体的にとりあげていきたい。


snow.jpg
snow/花火まであと少し
女性ボーカル、しっかりしたベース音、キラキラしたSE、広がりの感じられる演出等々結構いろんな音が入っているので一聴して色々分かるのと、そもそも好きなので邦楽代表として良く聞く曲。

AK100IIと比較すると、低域の量感は巷の評価と違いAK70の方が少ないように感じられた。その分音の広がりは若干感じやすいかも……というのと、全体的な音の押し出し、特に中高域の押し出しはAK70の方が強いかなあという感じ。あとAK70の方が音が硬めかなあとも。
違いはしっかりあるのだが、この曲に対しては向き不向きはなく好みの範疇かと思う。


prodigy.jpg
The prodigy/The Day is My Enemy
基本的にはベース音がドンドンくる系統だが、低域の中でもかなり低い音域をガツンと鳴らしているので、低域をどういう扱いとしているかみるのによく聞く曲。もちろん好きな曲でもある。因みにみんな大好きbeats様あたりで聞くとかなりの「クラブサウンド」になってなかなか楽しい。

やはり低域の量感が違うのでAK70よりもAK100IIがむいているのだが、音の広がりも演出として含まれ、かつ基本的に中高域は「キレのいい元気な音」を連発する曲でもあるので、低域の量感以外はAK70の方が有利に感じられた。
とはいえこの種の曲は「キックやベースがドスンとくるのは必須」なので、やはりどちらかというとAK100II向きだと思えた。


zep.jpg
Led zeppelin/The Ocean
名曲。ジミーペイジが工夫して作り上げた音の広がりと、さらにジョンボーナムのキレのいいスネア、さらに曲冒頭・中盤で無音状態から一気にすべてのパートの音が入るあたりで、立ち上がりの良し悪しを確認しやすいのでよくきく曲。これも大好きな曲。

AK100IIと比較するとやはり低域が控えめではあるのだが、そもそも打ち込み系の音楽のような低域成分が含まれているわけではないので、意外とそこはネックにはならず、むしろ全体的な押し出しの強さがスネアの音等をより鋭く描いてくれてなかなかよろしかった。
好みの範疇といってもいいかと思うが、個人的にはAK70で聞いた方が楽しかった。


oft.jpg
オオフジツボ/Reel set #1
ヴァイオリン・アコースティックギター・アコーディオンという変わった構成の3ピースバンド。ケルト民謡っぽいオリジナル曲が特徴だが、録音が素直で各楽器の立ち位置が分かりやすく、アコースティックな楽器の響きも感じられやすい。曲が好きなので聞いているのだが、細かな描写を見るのによいのでよく選ぶ曲だ。

アコースティックな楽器オンリーなだけに、押し出しが強く音が硬めなAK70が不利なのでは、と思って聞き始めた。
ヴァイオリンの音などは柔らかく鳴らすAK100IIの方が気持ちいいのだが、そもそも極端な低域成分を含まない構成でもある為、それ以外は特に遜色なく聞けるように感じられた。

押し出しの強さに低域の控え目さも相まって、AK100IIよりも個々の楽器が出す音がそれぞれ個別に聞きやすく感じられた。
この曲では終盤にアコースティックギターの方がボディを叩いてリズムをとるくだりがあるのだが、その音はAK70の方が聞きやすかったように思う。
ヴァイオリンの音に限って言うと個人的にはAK100IIの方が良く感じられたが、その他も含めてとなると迷うところで、好みの範疇かと思う。


・アンバランス・バランス比較
snow/花火まであと少し にて。
AK100IIの場合、アンバランスだとバランスに比して明らかに「きゅっと音が全体的に真ん中に寄った」印象があり、音の分離や広がりに差が感じられた。
対してAK70の場合、ちょっとうまく表現できないのだが、音圧上げたかの如く全ての音が張りだしたような……でもちろん音の広がりもない、といったもっと露骨な違いが感じられた。



……とまあ、普段より細かく書いた結果さらに分かりづらくなった気もするが、全体を通してバランス接続同士で比較して感じた印象は

・AK100IIより低域は抑え気味

・全体的な音の押し出し感はAK100IIより強く、音は硬め

・性能差というよりチューニング差という印象

といったところだろうか。
バランス接続であれば、AK100IIとの違いは「好みで好きな方を選べばヨシ」という感じだが、アンバランス接続のそれは個人的には「アレ?」という印象だった。

音圧高めの派手な音という感じであり、全体的なクリアさや音の広がりに大きな違いはあるものの、全体的な「印象」としてはどうもAK Jrのソレを彷彿とさせるものがあった。
バランス接続との差があり過ぎると感じられたので、もしAK70をメインとして使われるのならバランス接続が基本と考えらえた方が良いのではないかと個人的に思う。(もちろん好みの違いがあるので一概にそうとは言い切れないのだが……)

その他上位機種(AK3XX)との比較についてはそちらを聞いた事がないのでなんとも言えないが、バランス接続のそれを聞いた感じではAK100IIと性能差が大きくあるとは思えなかったので、諸々手が入っている上位機種との比較は酷なのではないかと思う。


自分としてはAK70を手元に置く事になりそうだが、これから単体DAPに手を出そうという方や、既にAK100IIを持っていて買い替え買い増しを考えられている方は、やはり店頭で試聴された方がいいだろう。
その際は是非ともバランス接続・アンバランス接続共に試せるようにイヤホンやヘッドホンをご持参の上で。




 
 

コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。