PC新調・ケースファン交換増設

色々勉強になりました。

新PC、その性能には満足だったものの、やはり通常時（＝web見る程度で高い負荷をかけない状態）であっても、臭いを検知してハッキリ動き出した際の空気清浄機くらいの音がしており我慢ならなかったのでケースファンを交換する事となった。

知識ないなりに調べ、基本的には評価が高くしかし価格も高い、国内メーカーである山洋製のファンを採用した商品を選んだ。
静音ファンと呼ばれる部類であり、ファンの最大回転数が低く騒音も低いというものだったので素人考えで強化しようと、BTOだとオプションとして選べる為に取付用の金具なんかは既に備わっていたフロントのケースファンを増設する事にした。ソレ用には「超静音」と銘打たれた、さらに回転数が低く風量も小さいが騒音がほぼ無視できるレベルのものを選んだ。

既に交換増設済みなのでカラのパッケージ写真だが、交換増設したのは2つなのに何故パッケージが3つあるかについては後ほど。


結果は想像以上の効果があり、アイドル時や低負荷時の稼働音は、今まで気にならなかった電源ファンとHDDの音くらいになった。
交換直後は「何かしくじって動いてないのでは……」と心配になってBIOSでファンの回転数を確認するくらいだったので、もう文句のつけようがなかった。

……で前述のようにこれまで気にならなかった音が聞こえるようにはなったのだが、それらは「まあいいだろう」と思えるレベルな上にその音を低減しようとするとさらにドカンと費用が必要になる（＝SSDと静音電源の購入）のでそこはそのまま。
しかしもう一つ気になりだしたケースのビビリ音はそこまで費用かけずとも対策できそうだったので、所謂制振シートをケース側板内側に貼り付けて対処した。結果ビビリ音はビシっとなくなった。

にしてもまあ山洋製ファンが優なのもあるかとは思うが、それ以上に標準のケースファンはかなり酷いと思う。また内部にアクセスする際に外す側面パネルも、外した瞬間に「ベコベコ」となるような激烈にヤワイものなので……まあ他にもあるのだろうけどもこういったところでコスト下げてるのだろうなという感じであった。

ともあれ、そういうわけで今はエアコンを止めた深夜であっても無音でこそないものの全く気にならない稼働音となり、目的は十二分に果たす事ができた。




といったところで最後に冒頭にあげたファンが何故3つかについて。原因はすべて自分の浅はかさにある。

当初は山洋製ファン採用で、商品の謳い文句に「静音」「超静音」とあるファンを一つずつ購入してつけたのだが、その後GPUの温度が気になりだした。
温度としては標準状態（＝バカ煩い背面ケースファンのみの状態）でも同じ程度だったのだが、高負荷時にGPU温度が80度を少し超えていたんである。

でまあ正確に何度もフリーウェアの示す数値をとって平均とったりしなかったのも不味かったのだが、「標準よりもGPU以外含め全体的に少し上がってる（かなあ？）」と思ってしまい、結果背面ケースファン用にもう少し騒音レベルが高いが風量も大きい「標準」と銘打たれたファンをさらに買い足してとりつけ、前面ケースファンに「静音」をまわす事にしたのだがこれが大失敗。

「エアフロー」という言葉は聞いた事があり分かったつもりになっていたのだが、そこを自分はあまりにも甘く見過ぎていたようだ。

より風量の大きく強力なファンをつけたからといって安直に各所の温度が下がるわけではないという事で、今回の場合はケースの構造上、大半の吸気は側面パネルのたくさん空いた穴から行われていて、それがGPUに直接あたりさらにその奥にあるCPUにあたり、あたたまった空気が最終的に背面上部についたケースファンから排出……という流れだったようだ。
前面ファンは標準だと積まれていないが、標準だと前面のHDD搭載可能なベイはスカスカに空いておりその中央にひとつHDDがささってるだけなのでまあ問題ないというコンセプトなのだろう。

がー、ここで素人かつちゃんと調べて考えなかった自分が安直に強力なファンを付けた結果、完全にケース内部の空気の流れが変わり、結果「（標準よりは少し静かだが）かなりうるさくなったのに直接風があたるようになったHDD以外はほとんど温度が変わらない」というどうしようもないオチになってしまったのだった。

で最終的に背面ケースファンに「静音」前面ケースファンに「超静音」という最初の構成に戻し、結果「標準」ファンがひとつ無駄になった……てのが冒頭の写真の真相である。

何とも奥深いもので自作にハマる方がいるのも理解できてそれはちょっと面白かったが、勉強代が発生してしまったのだった。