Panasonic ワイヤレスドアモニター ドアモニ VL-SDM200-S

　気にしすぎかもだが。


　未だ仕事でフラついていた或る日、自宅マンションに帰ろうとその前を歩いていたら、ケータイで話しながら自宅マンションのテラス側を見ている不審な輩を見かけた。
　気になりながら自宅玄関に向かったところ、玄関ポーチの門扉が乱暴に開いたままであった……

　鍵をこじ開けようとした痕跡や窓近辺に侵入しようとした痕跡はなかったが、件の不審者ヤローが見ていたのが拙宅（部屋）方向だったのもあり「雑な空き巣狙いか？」などと思ったので監視カメラ的なものを探す事になった。


　でまあその体験から当初は「自動録画機能のあるものを玄関に！」とか思ったのだが、なかなか良いものがなかった。問題はいろいろあったが、設置と電源の確保、この2点にあった。

　拙宅が一戸建て住宅なら「何をするも思いのまま」なのでいいが、集合住宅故に露骨な監視カメラ設置というのはなかなかやりづらい。
　それは「何言われようがキニシナーイ」でクリアするとしても、実際のところ玄関ポーチあたりは契約上微妙な扱いなので好き勝手物を常設すると不味かったりするし、本格的な監視カメラはたいてい電源をコンセントから取得せねばならず、そもそもそんなもんはテラスにはあるが玄関にはないので論外であった。

　仕方ないので、おぼろげな記憶を元に松下改めパナソニックのサイトを探し見つけたのが標題の製品である。


　ドアモニター（メーカー公式）


　今回写真を撮ってないので、ついでにインプレスのレビュー記事なども。

　実のところインプレスのレビュー記事がかなりパーフェクトなので「そっち見てネ！」でもいいくらいなのだがそれだとあんまりなのでかいつまんで少し。


　結論から言うと、１）設置のしやすさ　２）大手家電メーカー製故のつくりの良さ・使いやすさ　３）比較的手の出しやすい価格　あたりからかなりアリな買い物であった。

　残念ながら当初目的の「留守中の自動録画」は全く対応していないのだが、部屋にいながらにして玄関近辺（拙宅の場合は玄関ポーチ部分が全てカバーされる）について音声含め確認ができる事と、共同玄関のオートロックにはカメラがあるが各戸の玄関ドアホンは音声オンリーなので、それをカバーできる、という点から自分としては満足できた。

　万一不審者が写った場合は一応本体に静止画が残せる（但し本体外に出す手段はない）のも簡易的ではあるが、防犯の備えとしてはアリであろう。
　あとはまあ、不審者が不幸にも写った場合、向こうが気付く前にこちらから警告を発する事ができるってのも万一の備えとしては悪くない。


　今回購入した機種は、カメラユニット部分にマイクとスピーカーを内蔵しているため屋外の音声が聞け、かつこちらから応答もできるのに加え静止画の撮影もでき、また液晶モニターユニット部分は充電池内蔵なのでワイヤレスで使えるのだが、下位機種はそれらの機能がオミットされている。
　実売価格としてはアマゾンで6000円ほど違うようだが、外部音声がモニターできこちらからの音声も外に出せる点と、本体から出せないとはいえ静止画も撮れる点あたりを考えると、下位機種よりこちらの方がおすすめである。


　その他、インプレスのレビューにあるように、玄関の呼び鈴はあるがドアホンがない環境なんかでは一気にカメラ付ドアホンが増設できるわけなので、防犯を気にする方にはかなーりアリだと思う。

　留意すべき点があるとすると、まずはそもそも設置が可能なドアの構造・寸法であるかの確認をしっかりする必要があるところと、あとTVCMでは滑らかな映像が再生されるような演出がなされているが、実際には映像はコマ送りである点、映像が出るまで数秒かかりカメラの操作はワンテンポ遅れる点、また液晶モニターユニットは確かにワイヤレスなのだが実際は受信機としての機能はACアダプタを接続する充電台の方にあるため停電時は使えなくなる点あたりであろうか。

　あと言うまででもないが、かなり暗めの環境でも映像はうつるとはいうものの、流石に照明が全くない環境では無理なので一応その点も。


　個人的には、何が狙いなのかファンシーなデザインの公式サイトデザインに比してお手軽なのにしっかり防犯上のプラスになったので、使い勝手の良さもありかなり満足な買い物となった。