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Kenko スーパーナイトコンパクト100(到着・所感) [その他買い物]

 さてはて。

 到着。

 当初は写真をガッツリ載せようと思っていたのだが…外観の写真はともかく実際の視野がどんなもんかはかなり撮るのが難しかったので頑張って(無理矢理)1枚だけ。というわけでまずは外観写真を。

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 付属品はごらんのとおりで、合皮のケースと、レンズキャップ(接眼・対物各1)とハンドストラップといった程度でシンプル。今回説明書は撮影していないが、折りたたんだ両面印刷の紙切れ1枚である。

 操作性はシンプルで、スライドスイッチでの電源のオンオフと、あとは赤外線LEDの照射にボタンが1つ。こちらは電源オンで赤外線照射low、その後ボタン押すと、→middle→high→off→low→…という感じ。

 んでまあ結論から言うと、自分としては結構テンションの上がる出来であった。

 が、当たり前だが何しろ1諭吉レベルのものなので、軍隊が使っているようなゴイスーなものではないのはもちろんの事、民生用の凄い性能のを持ったものにも遠く及ばない。

 そもそもこの機種は、分類上第0世代、方式としてはアクティブ方式と呼ばれるタイプであるため、現状軍隊やら警備のプロやら野生動物観察なんかで使われる機種のような、自然の僅かな可視光線(星や月の明かりなど)を増幅して視界を確保してくれるものではない。

 本体内蔵の赤外線LEDライト(赤外線LEDを使ってるのか普通のLEDに赤外線のみ通すフィルターをカマしているかは不明)、もしくは別途赤外線LEDライトを用意してそれで照らされたところが見えるものである。実際に使ってみると本体内蔵の赤外線LEDは結構強力なので、あまり近い距離(5m未満とかか)では「明る過ぎて」みづらかったりするため、基本的には内蔵のものだけで事足りそうだ。

 光電子増倍管を使った第1世代以降のパッシブ方式(映画なんかで見られる、視界がグリーンに見えるアレ)なんかと違いデジカメなんかに使われるCMOSを使ってたりするので、視界は白黒であり、雰囲気(?)はないが見やすい。
 安価な第1世代の機種では視野にゆがみがあったりするらしいが、そういったゆがみ等は特に感じられなかった。また当然の事ながら高価な高性能なものには及ばないだろうが、思っていたよりは解像感もあった。

 で、手ブレやピンボケと闘いながらなんとか撮った1枚を。

DSC00357.JPG

 これでもピントが合ってないので、実際はもっとクリアに見えた。「だいたいこんなイメージ」程度に思っていただけるとちょうどいいかと思う。見てのとおり、いつも大きさ比較&コネタとして物と並べている小さなフィギュア型USBフラッシュメモリも結構ちゃんと見えている。距離は2m程度で、内蔵の赤外線LEDはlowで。距離が近いためにちょっと明るく見づらい状態である。

 もっと離れた場所に置くと当然遠くなるので「ちんまり」としか映らないのだが、試したところ5m程度だとその存在はちゃんと確認でき、全体的に見やすい感じになったのだがそちらの写真は手ブレが酷かったので割愛。

 解像感等は値段も考えると上出来だと思ったのだが、倍率2倍固定のため視野角が狭いので、映画なんかでよくある特殊部隊の方々がナイトビジョンを装備して移動しているようなああいった使い方はまずできない。あくまで自分の位置は固定で対象物を見る、という使い方が基本だろう。

 またフォーカスをマニュアルであわせてやらないといけないのもちと知っておくべきポイントだと思う。どの程度離れたら無限遠になるかは分からないが、少なくとも室内で試せた10mとかであれば、接眼部の視度調整をした上で、対物側のリングを手で動かしてピントを合わせてやる必要があった。慣れればどうって事はないのだが、知らないとちょっととまどうかもしれない。

 あと、自然光を増幅できるタイプでない以上、赤外線が届かない範囲は全く見えない。そのため赤外線到達距離を稼ぐためか、内蔵のLED部分は正面から見ると肉眼でもしっかり分かる程度に赤く光るので、ナイトビジョンを装備してない肉眼の相手に対してであっても存在を気取られる可能性は割と高いんじゃないかと思う。

 そういった具合なので、利用シーンをちゃんと想定した上で使う分には安価なのもあってなかなか良いと思うのだが、過度の期待は禁物だ。またそこらの基本性能とは別に残念だったのが、本体のつくりだ。

 最初に並べた外観写真の最後のものにあるように、接眼部のゴムを外したら両面テープでつけてるだけだった…のはまあいいが、電池蓋部分が接眼部と干渉して扱いづらいとか、レンズキャップがゆるくてポロポロ外れるとか、結構つくりや設計に残念感が漂う部分があった。


 とまあ長々と書いたが、ナイトビジョンの中では軽量かつコンパクト、しかも安価なのもあって個人的には「この価格でここまでできればアリ」と思えた。

 もし購入を検討する場合は、

 1)アクティブ型なので赤外線照射が必須。そのため赤外線照射部が肉眼でも見えるレベルで赤く光るのと、同種の機器を持ってる相手には当然丸見えなので気合の入った隠密行動(?)には向かない
 2)視野角が狭いので移動しながらの利用はまず無理
 3)価格に比して解像感はあると思うが、過度の期待はしない事>感じ方に個人差あるので
 4)基本機能は問題ないが、本体のつくりや細かな使い勝手の面で難があり

 といった事を踏まえる必要があると思う。


 自分のように趣味や遊びの範疇ならなかなかいい選択肢だと思うが、本気の仕事で使うのであれば可視光線を増幅してくれる第1世代以降のもので、かつ自分の目的に見合った視野(明るさや精細さ)が得られるものを相応の金額を出して買った方が良い事だけは念のため付け加えておきたい。




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