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パナソニック ラジオカセット RX-FS22A-K [オーディオ]

大昔のカセットテープ再生の為。(長い)

今回のはかなり珍しい「思わぬ買い物」といったところです。

ソニー直販ストアのメールマガジンに「CDラジカセの新機種を発売したよ」というお知らせがあり、リンクをクリックしてみたところ、確かに新機種が掲載されていました。

基本的に現状、アナログのカセットテープというのは日本だと2社くらいしか生産自体しておらず、それもかつて複数種類あった「グレード」のうち一番低いものしか使っていないという状況のようです。

それでもいくつかの製品が未だに製造販売されているのは一定の需要があるからという事のようですが、多くは高齢者の方が使うものだったりするのもあって多くの製品のデザインは昭和っぽいというか「ザ・ラジカセ」というか、そういったものが多いようです。

ところが前記のソニー製の新機種は、見たところデザインは今っぽいというかちょっとお洒落というかそんな具合でありすぐに見た目のデザインに釣られる自分が「ちょっと欲しくなる」感じのものでした。メールマガジンのリンク先にあった記事を読むまでは。

単なる商品紹介ページなら恐らくそのまま購入に至っていた可能性もあったでしょうが、自分がひっかかったのがそこにあった特集記事ぽい内容でした。
30台前半女性と称する女性複数名の対談(という形式をとった企画)記事だったのですが、どうにもその内容がオッサン的にカチンときてしまいまして……そこで購入はなくなりました。

が、それをきっかけに「うちにはテープ残ってたかな」と休日深夜にごそごそと思いあたりのありそうな場所を探ったところ、見つかったのは何かを録音したもの5本に、未使用のもの3本でした。

拙宅にはカセットテープのウォークマン(!)と同じくソニー製の据置型カセットデッキがまだありましたので、それらを使って再生しようとしたところ……何れも動きませんでした。

仕方なく再生できる機器を何か買おうかと思いましたが、まだ実家にもう一台、比較的性能の高いソニー製の据置型カセットデッキがあったのを思い出したのでその日は諦め次の日に再生を試みましたが……こちらも駄目でした。そこで諦めてカセットテープを再生する機器を買おうとなったのですが、問題になったのが選択肢がほとんどないところでした。

冒頭に挙げたソニー製のそれを含め、大手家電メーカーのものは片手で足りる程度しか選択肢がありませんでした。
別に大手でなくとも物に問題なければ全然かまわないのですが、大手のソレ含め需要が少ない為か、どうも品質に問題のある場合が多いようでこれまた「どうしたものか」となる結果となりました。

年喰ってる方はご存知でしょうか若い方はご存じない方も多い話として、アナログのカセットテープにはTYPE I~TYPE IVという4つのグレードがあり、基本的には数字が大きいものほどより高音質で録音ができるとされていました。そして、TYPE I(ノーマルポジション)のテープ以外は、対応した機器でないと性能を発揮できるような録音や再生ができないものでした、

ところが現在、何しろ需要がない状況ですので現状普通に新品が購入できるものの大半は再生含めTYPE Iにしか対応していないものばかりです。
一応探した範囲では、東芝の関連メーカーが扱っているものに再生だけならTYPEII以上のものも対応している機種がありましたが「『CD』ラジカセ」となる為、サイズが結構大きいものであり、たかだか数本のカセットテープを再生するにはちょっと躊躇するものでした

手元に残っていた録音済みカセットテープのうち1本以外はTYPE II(ハイポジション)と呼ばれるものでしたので、音質を考えると東芝の製品を選ぶしかなかったのですが「そもそも20年以上経ってる(!)ものだし、そこまで拘らなくてもいいか……」と考え、さらにあれこれ探す事となりました。

「とはいえある程度綺麗な音では再生したいなあ、でも金額はそんなにかけたくないなあ、あと常用するものじゃないから場所とらない方がいいなあ……」などとあれこれ考えた結果、標題機種に辿り着いたわけです。
正確には標題機種の後継機種に辿り着いたのですが、そちらは今月末に発売という事でまだ購入できないようでした。

そこで前機種にあたる標題機種について調べましたところ肝心要なカセットデッキ部分の性能は同じで、チューナー(ラジオ)部分が変わっているだけのようでしたのでそちらでいいと判断し購入しました。

RX-FS22A_1.jpg

「嗚呼昭和のラジカセだあな」というデザインですが、CDプレーヤーを内蔵していない御蔭でソレを積んでいるものの半分以下の奥行しかなく、コンパクトです。
また再生録音共にTYPE I(ノーマルポジション)のテープにしか対応していませんが、カタログスペック上ではカセットデッキ部分の性能は現在手に入る安価なラジカセの中では、意外な事に比較的高いようです。

RX-FS22A_2.jpg

さて結論から言うと、問題なくカセットテープは再生できました。音質は流石に良くはないのですが、酷い籠りがあるわけでもなく「まあ普通に聞けるし十分だ」と自分には思えるものでした。

TYPE Iしか対応していないもので無理矢理再生しているので音質的にはおかしくなっている筈なのですが、何しろ古いカセットテープで基本の音質が悪くなっているのもあってか正直気になりませんでした。

因みに手元に残っていた録音済みカセットテープの中身は以下のようなものでした。


1)権利関係の問題で(当時既に)廃盤となっていた某ヘヴィメタルバンドのミニアルバム
2)友人のお兄さんのバンド(インディーズ)のミニアルバム
3)友人が当時一緒にやっていたコピーバンドでやりたい曲を選んで編集してくれたもの(1曲ずつにコメントのついた手書きの紙が付属)
4)友人らとやっていたバンドのような事の練習時の録音音源と、個人練習していた際の録音音源
5)英会話教材付属のCDをダビングしたもの


最後の5)は別に要らないものなので何故手元に置いていたのかが全く不明ですが、全てを聞いてないので何か「オリジナル」な音源が含まれている可能性はあります。

このうち予想外だったのが、4)のテープに含まれていた録音音源でした。個人練習のソレはどうでも良かったのですが、友人らとの練習を録音していたそれは色んな事が思い出されて走馬燈のようなものが……
結果このデータはなんとかデジタル化して保存しておきたいなあという気分になったのでまた別の機器を購入する事にしたのですが、それはまた別のエントリにて。


果たして需要がどれだけあるのか分かりませんが、昔々のカセットテープを再生したいという場合、比較的高額(といっても多くは1万円台です)かつ場所をとる買い物となってしまう「『CD』ラジカセ」ではなくCD抜きの「ラジカセ」を選ぶのはひとつアリかと思いますし、今回取り上げた機種はその価格や昭和テイストな見た目に比して「割と聞ける」音でしたので、自分と似たようなシチュエーションに陥った方が選ぶのはアリかと思います。


(アフィリンクは標題機種の後継機です)



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