Klipsch X7

勢いで購入。

※以下で「音」について書かれている箇所はあくまで一個人かつ素人の主観の入った感想であり、さらに管理人は加齢で高い音が聞こえにくくなってきています。ですので「こういう考えもある」程度にお読みください。


以前同社製のBluetooth接続スピーカーを結構な値引きで販売していたサイトよりまたお知らせメールがあり、今度はイヤホンの特売という内容であった。

他にX11などもありそちらが欲しかったのだが、仕事で遅くなり帰宅後見てみれば既に売り切れ……で他にダイナミックとBAのハイブリッドな機種やワークアウト向けの機種などあったが、無難な、しかし本体素材としては手にした事のないものだしという事で選択。税込5800円＋送料600円だったが、ポイントが溜まっていた御蔭で5000円少々での入手となった。

　

既にディスコン機種の本製品、パッケージは相変わらずの「一度開封したら二度と閉じられない」お菓子のパッケージライクな部分があるものだった。付属品はキャリングポーチにサイズ違いのシリコン製イヤーピースとこちらも以前手にした同社製イヤホン同様。
ハウジングはセラミック製との事だが、X5やX10に較べると「太さ」はともかく「長さ」がかなり短くコンパクト。しっかり耳の穴に突っ込む系統なのは同じ。
また、さして調べもせず勢いで購入した為ケーブルが所謂きしめんタイプなのは想定外だった。（＝個人的にきしめんケーブルは苦手）


到着直後及び100時間程度慣らし経過後の音を。DAPとしてはLG V10とiPhoneSE、音源はハイレゾ音源・CDからのロスレス音源をメインに非可逆圧縮音源も少しとあれこれ聞いてみた。


BAドライバ一基にしてはしっかり出る低域と、小さく耳奥まで突っ込むハウジングからすると意外な音の広さ等々、ざっくり言ってしまうと「例によってソツのない音」という感じだろうか。
到着直後に較べると100時間経過後は低域がよりしっかり出るようになったので、そこらも考えるとX5後継だったというのは頷ける。

中域にハウジング由来の独特な響きが……といった話があったので「一体どんなのだろう」と少しワクワクしながら聞いてみたものの、そんなに「無茶して不自然」感じではなく、冒頭にも書いたようにやはりソツなく綺麗にまとまっているという印象を受けた。

きっちり鳴らせる環境を整えた場合のX10に較べると精細さは劣るも、そこはX10とX5の関係のようなものなので、個人的にはそう問題には感じられなかった。
音の立ち上がりもそれなりのものだが、これについてはより性能の高い（そして値段も高い）機種や、そこらが得意な機種に較べるとちょっと気になる感じはあった。尤もこれも音の立ち上がりが特に重要なジャンルをメインに聞く方や、そこらを特に気にする方でなければ、そこまで問題ではないだろう。

総じて無茶な癖がなく聞きやすい音ではあるのだが、逆に極端な個性がない音でもある為、尖った機種ばかり聞いてきた人には物足りなく思えるかもしれない。

あと今回個人的に感じたのは「コレくらいで十分かなあ」という事。もっと良い（生々しい）音を出してくれるイヤホンやDAPがあるのはつい最近の経験で分かってはいるのだけども、このクラスでも（自分にとっては）十分良い音ではあるんすよねえ……

ともあれ。


既にディスコン機種だけにそもそも入手できるところが限られてきているようだけども、自分としては人に勧めやすいソツのない良いものかと思う。
価格的に1万円台前半くらいまでで入手できるのなら十分アリな内容で、もちろん自分の入手したような価格であれば文句のつけようはないだろう。