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Lomography Lomo'Instant Automat [デジカメとか]

クラウドファウンディングで出資してたものが届いた。


入手までの経緯はざっくりこんな具合。

モノクロ写真が撮りたくなる→X100で色々設定を追い込んで楽しいのが分かる→どうせなら……でも銀塩カメラはもう難しいよなあ→チェキにモノクロフィルムが出る事を知る→対応したカメラが欲しくなる→ライカがチェキフィルム対応ものを発売予定で、とてもかわいいが無駄に高い→ベースとなっているフジの機種は安いがデザインがいまいち→クラウドファウンディングでフジのと似たような性能のものがロモから出る→デザインもいい感じだし価格も安い→じゃあ。

……と。実際にはもっと紆余曲折ありだったのだが、ともあれそこでカメラ本体のみのセットがバックとして受け取れる10000円程度の枠で出資していたものが、忘れた頃に突然届いたのであった。
なお、自分が忘れていただけで到着は当初予定されていた通りのものであった。クラウドファウンディングとは言うが、流石に既に企業としてやっているところの、しかも3度目の企画だけの事はある。

ともあれ。

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出資枠の種類は他に魚眼・接写・広角レンズ等がセットのプラン、さらにカメラ本体のカラーの違い(一部機種は貼革が合皮じゃなく本革になるものも)などと色々あったが、自分は価格優先でカメラ本体のみのものを選んだ。
しかしそれでもオマケとして「多重露光用アタッチメント」「ストラップ」「フラッシュに装着するカラーフィルム」等が付属していた。その他撮影したフィルムを飾る紙製のスタンド等「遊べる」付属品は標準で付属していたようだ。

因みにフィルムとバッテリー(本体動作用にCR2リチウム電池×2・レンズキャップ型のリモコン用にCR1632ボタン電池×1が必要)は付属していないので注意が必要だ。
自分の場合、モノクロフィルムは予め買っていたがバッテリーを忘れていたので慌てて注文する事となり、結果到着日に即使う事ができなかった。
なおその際写真にあるように、ついでにカラーフィルムやレンズ径が43mmとあったので、適合するサイズのレンズプロテクターなども注文した。

で到着(平日)から数日経過して、モノクロ・カラー共にそれぞれ1パックずつ(各10枚)くらい撮ってみた結果は「楽しい!」「難しい!」である。まあよくある感想そのものでつまらないが……

「楽しい!」は撮れる写真が独特なところだ。ネット上の作例を見る限り、手を加えない限り・また撮影そのものに失敗しない限り、普通に撮影するとフジのカメラでは「普通に綺麗」な写真が得られるようだ。価格や外観からどう見てもフジOEMなライカのソレでも恐らくは同様だろう。
しかしこのカメラの場合、きっちり光量を確保し手ブレも抑える等「写真の基本」を忠実におさえた状況で撮っても、あたかも古いインスタントカメラで撮影したような、独特の画となる。

正直なところそういった画はスマホ内蔵のデジカメで撮影しエフェクトをかえればぱっと見似たようなものは簡単につくれる。その名の通りのインスタグラムなんかはまさにソレそのものなのだが、安くフィルムを入手してもカラーで約60円/枚、モノクロに至っては約100円/枚といった環境で撮影するのとはまあ、色々と感覚が違ってくる。
よって、カメラのそういった特性を考えて被写体やらアングルやら選ぶ(というか追及していく)という楽しさがこのカメラにはあるように思う。

「難しい!」は前述の「追い込み」部分に加え、カメラの性能に起因する。例えば今時の一眼やミラーレスのデジカメ無論だが、スマホ内蔵のデジカメよりも基本性能は低いので「あくまで写真撮影の基本を忠実に」おさえないと、撮影内容以前に失敗写真を量産する事になるからだ……てか自分かなり失敗写真を量産している。

オートでどういった挙動(=シャッタースピードの設定)をしてくれるかの把握と、あとは狙った被写体との距離が近い場合のパララックスの把握がまずポイントだろう。
「自宅」内かつカメラ横位置での撮影は割とすぐ把握できたのだが、当たり前だが光の状況が時刻や天候によって様々に変わる屋外だと一気に難易度があがる。その上「縦位置」でのパララックスをきっちり把握できていなかった自分だったので、結果としてかなりの量の失敗写真を量産してしまった。

DSCF0304.JPG

……といった具合なので、前機種と違いシャッタースピードと露出、あとフラッシュ発光がオートになってかなり撮影が楽になっているとは言うものの、やはり相応の「覚悟」が必要なカメラだと思う。
また「とりあえず撮りまくって失敗して覚えればいいや」というデジカメのようなノリだと当然の事ながらフィルム代が大変な事になるので、その点から言ってもカメラ本体のかわいらしいデザインとは裏腹に硬派なカメラであるとも思う。

そんな事を言っている自分は早くも次のフィルムを注文してしまっているのだが……インスタントカメラといえど、物理的なフィルムを使うカメラはやはり趣味性の高いものなので、その点を踏まえた上で飛び込まれた方が良いものだと思う。
しかしその覚悟があるのなら、敢えてのインスタントカメラというのは思いのほか楽しい。
一期一会の精神とまでは言わないが、そういう覚悟の必要な道具も趣味としてはアリだろう。


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