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Beyerdynamic DT1990 PRO [オーディオ]

ついカッとなって(以下略)・その2

※以下で「音」について書かれている箇所はあくまで一個人かつ素人の主観の入った感想であり、さらに管理人は加齢で高い音が聞こえにくくなってきています。ですので「こういう考えもある」程度にお読みください。


【購入のきっかけ】
考えあぐねた末に勢いで購入してしまったCayin N6ii DAP/E01は非常に良かったのですが、手元のイヤホンヘッドホンの中ではその良さがしっかり感じられるものがAK T8iE mkIIしかなかった為、急遽何か買い足そうという事になりました。

何しろ高価なDAPを購入してしまったので、あまり予算が割ける状態ではありませんでした。とはいえある程度のものを購入しないと意味がない……といったところで、中古品なども含めイヤホンよりは概ねコストパフォーマンスが高いであろうヘッドホンを買う事とし、何かいいものはないかと探しました。

AK T8iE mkIIが実質Beyerdynamic製でテスラドライバーを搭載しておりその音が好きな事、また過去に所持していたテスラドライバー搭載ヘッドホンの記憶、さらに価格の問題などから現行機種だとAMIRON HOMEと標題 DT1990 PROあたりが候補となりました。
しかし前者はそれでもまあ高価ですし、後者は国内正規品の扱いが終了しており入手自体が難しくなっていました。

そこで仕方なく他社製ヘッドホンや、同社製でテスラドライバー搭載機種で比較的価格が下がる口径の小さなオンイヤータイプなどを考えたのですが「いや、DAPが思い切ったもの買ってこんな状態(=手元のイヤホンヘッドホンの大半が釣り合わない)になっているのに、半端なもの買ってもなあ」と考え直しました。
結果「今年中には買えないかなあ……」と思っていたところ、ふと覗いた某所のアウトレットセールにて「訳アリ品(開封済だが状態は良くメーカー保証も残っている)」個体があったので、(ちょっと悩んだ上で)購入していまいました。


【写真】

IMG_0561.jpg

外箱はこんな感じです。アウトレット品という事で開封済みなのに加え箱の上部にゆがみ・あとなにがしかのシールを剥がした後などもありました。

IMG_0562.jpg

中身は説明書的な冊子2冊と、本体や付属品の入ったセミハードケースとなっています、

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ケースを開くとこんな具合でした。ケーブルの位置が「一度は外に取り出してる」感を物語っています。

IMG_0564.jpg

付属品類を取り出して並べるとこんな具合です。交換用のカールコードに交換用のイヤーパッドが一組となっています。
ヘッドホン本体に装着済みのストレートコード・交換用カールコード共にねじ込み式の標準プラグへの変換アダプターがついています。ストレートコードのそれが外れていたのは、開封して軽くは使われたものという事でしょうか。

また本品はアウトレット品なものの目立った傷なしという事でしたが、左側ハウジングに元々なのか扱いが悪くてついたのか、浅いですが擦過痕のような傷が多数ついていました。
といっても「ざっくり塗装が抉れた」ような深い傷ではなく、何かで表面を擦ってしまいついたようなものなので、個人的には気にならないものでした。


【大きさ・重さ・質感等】
大きさは所謂アラウンドイヤータイプである為ハウジング部のサイズはそれなりにあるも、そこまで大きなものではありません。
重さについては過去に持っていたアラウンドイヤータイプの大型ヘッドホンの大半が300gを切っていましたのでそれと較べると重いのですが、同じく過去に持っていた同社製T5pより30gほど重い程度なのと、重量バランスや締め付けの具合から、余程の長時間使わない限り重さに起因する疲労は問題ないように感じられました。

また、元のお値段がお値段だけに全体的につくりは良く、質感も悪くないと感じられました。かつて持っていたT5pやそれ以前の機種と違い、デザイン的にもこなれているというか洒落たものになっているように思います。

【音質】
DAPとしてはもちろんN6ii DAP/E01を使い、音源は色々と。またClass AモードとClass ABモードを切り替えながら色々と聞いてみました。

結果から言うと、N6ii DAP/E01に引き続き、非常に満足いくものでした。

基本は非常にクリアかつ鮮明な音で、各パートの音の定位もしっかりしています。中高域が特に鮮明に聞こえる感じですが、低域も同程度のサイズの密閉型のそれほどではないもののしっかり鳴っており、また音のヌケも開放型らしく自然なものでした。個人的には不満を感じるところはない音でした。
さらに、Class AモードとClass ABモードの差異はAK T8iE mkIIよりもよく分かりました。特に奥行き感の違いがよく分かったのですが、これは単にイヤホンとヘッドホンの違いかもしれません。
総じて基本性能の高いヘッドホンかと思います。

そんな感じだったのであまり難らしいものはなかったのですが、強いてあげるとすれば「音源によってはキツイ音になる」「(個人的な事情として)AK T8iE mkIIより聞いていて疲れを感じる」というところくらいでしょうか。
どちらも鮮明な音とのトレードオフかと思いますし、後者は比較的何を聞いても優しく聞こえるAK T8iE mkIIに慣れた自分だから、というところなので難というのとはちょっと違うかもしれません。
ただ前者についてはちょっと考慮は必要なところで、ここらの具合から本機が「PRO」の名称のついたモニター寄りのヘッドホンという事を思い出したりもしました。


【その他】
N6ii DAP/E01でゲインはハイで使いましたが、その場合自分の耳には概ねボリュームは40程度(最大は100)で静かな室内なら十分に音楽を愉しめる音量となりました。
因みになのですが戯れにACTIVO CT10に繋いでみたところ、意外な事に音量はそこまでボリュームをあげずとも十分にとれたのですが、低域が弱い非常にキンキンした耳障りな音となってしまい、まともに使える感じではありませんでした。

IMG_0565.jpg

といったところで。

それ自体の性能も高く音も良いものでしたが、N6ii DAP/E01との組み合わせでもClass AモードとClass ABモードの差異が良く分かり良かったです。
ただ基本的にはモニター寄りの鮮明な音、といった感じですので音源によってはキツい音になりますし、そもそも鮮明な音ですので柔らかい音に慣れた方には疲れが気になるかもしれません。
国内正規品のない製品なので難しいですが、程度の良い中古品に手を出すといった場合も、試聴はされた方がよいでしょう。

自分としては、ヘッドホンは当分買わずに済みそうだなあ、と思うくらいに満足いくものでした。


(既に国内正規品の新品の扱いは物流在庫くらいしかないようで、アマゾン扱い製品はありませんでしたので、毎度のアフィリンクは貼っておりません)

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