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iriver AK T8iE(ケーブル交換再び) [オーディオ]

効果絶大。

※以下で「音」について書かれている箇所はあくまで一個人かつ素人の主観の入った感想であり、さらに管理人は加齢で高い音が聞こえにくくなってきています。ですので「こういう考えもある」程度にお読みください。


ご存知の方はご存知の通り、標題機種は発売から1年も経たぬうちに後継機種が発売となっていて、非常にアレな状況となっている。

mmcx周りの問題か購入して程なく片方のドライバから音が聞こえなくなる……といった目に遭われている方が多数おられるような状況で、どうやらそこらを改善したと思しきものを短期間のうちにしれっと発売した為に、ネット上を見てる限り結構な批判の声があがっている。

自分が思い切って買ったのは「いくらなんでも対策してるだろう」という甘い読みと価格が下がったからだったのだが、実際手元にあるものが対策されたものかは不明だ。
そんな中、発売初期に購入して酷い目に遭われてる方の、冷静に書かれてた記事があったのでリンク。


Beyerdynamic AK T8iE MkIIについて(Sandal Audio)


この界隈では有名なサイトで、自分も検索経由で記事を読ませていただいた事はあったが、リンクするのは初。
ユーザーの憤りも含めた率直な思いが淡々と綴られていて興味深かった。


でまあリンク先記事を読んでいて、ケーブルについての記述が気になったというわけだが、元々自分は仮に交換できるようになっていたとしても、付属のケーブルは基本は変えない派だ。

過去に初めての経験としてHD598をリケーブルしたらバランス崩れて「これはちょっと……」と自分が感じる音になった経験が一番大きいのだけども、それ以来「きっとメーカー(技術者)はコストの問題も含めて色々考えた中で部材の選定をして音を決めている筈で、ケーブルもそうなのだから下手に触るべきじゃない」というのが基本的な考え方になっている。

ケーブルを交換するのは「どうしてもバランス駆動したいから」だったり前回のように「付属ケーブルの入手が面倒そうだから断線対策で」といった場合しかなかった。

しかし真摯な内容の前述リンク先記事を読んでいるうちに「確かに販売価格(10万越え)に比して、いくらなんでもこのぺろんぺろんのケーブルはなあ……最終的な出音は当然考えているにしても、ちょっと問題がありそうだ」と思えたので、音を変える事目的で購入する事とした。

リンク先でとりあげられていたケーブルが良さそうだなあと他所の評価も含めて判断し、注文しようとしたら思ったより国内価格が高かった。がメーカー直販だとそれよりは安かったのでそこからの注文。但し紆余曲折を経て、リンク先でとりあげられていたのとは別種のケーブルになった。

DSCF0097.JPG

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以前購入したバカ高い変換プラグもメーカー直販だとそこまで高くないと知って臍を噛む事になっがそれはまあさておき。

AK100IIで、以前置き換えたケーブルでいつも試聴に使っている曲を聞き、その後今回のケーブルに交換して聴く、の流れで比較した。
標準ケーブルに戻さなかったのは交換済みのケーブルは音の変化がたいしてなかった事に加え、とにかくmmcx端子に負担をかけたくなかったからだ。
またその点から、ケーブルの付け替えを何度もする事はせず、前回もそうだが今回も一発勝負で比較した。

結果から言うと、以下のような具合で誰でもぱっと気づくレベルで音は変わった。


・全体的に音が非常にクリアになり、個々のパートの分離も良くなった

・特に中高域はかなり鮮明になり、のびも良くなった

・低域は標準ケーブル(及び標準とほぼ音に大差なかった交換ケーブル)に比して量感はぐっと減った

・若干音の広がりが劣り狭くなった印象はあるも、変化としては小さなもので個人的に十分許容範囲


と。

標準ケーブルで特徴的だった低音の鳴りは身を潜め、その点「普通っぽくなった」のだが、全体的に音がクリアになり低域が減るような変化がある場合、通常は音の広がりもぐっと悪く(狭く)なるのだが今回はそうはならなかった。
ケーブルの性能差ももちろんあるだろうが、基本的なドライバ部分の性能が発揮されるようになったような印象を受けた。

元の低音の強さが好きだった人には絶対受け入れられない変化だとも思うので、その点考慮は必要だ。
また音の変化について個人的には大満足だが、それにコストを投入するのをヨシとするかもこれまた人によるだろう。

但し音質については文句なしというとこなのだが、ケーブルが結構硬めなのでその点でイヤホン本体のフィット感に影響が出たのと、そもそもの取り回しがしづらいのはちょっとマイナスだった。

うまく調整すればどうにかなるのかもしれないが、自分の場合は先のエントリで書いたco-donguriに付属のチップに変えてやっと「ちゃんと良いポジションに落ち着く」という感じになった。
ただco-donguri付属チップだとちょっと音に変化があるのが……とはいえ全体的な変化の良さがかなりのものだったので結局は受け入れたけども。


といったところで自分としては装着感の部分で難を感じるも、音については大満足の結果となった。

コストの問題と好みの問題があるので流石に無条件におすすめはできないのだが、標準ケーブルとの差異があまりにもあったので、AK T8iEをお持ちで興味持たれた方は、ケーブルを試用できるお店なんかで試すのは大いにアリかと思う。

 


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